先週パリオリンピックが開幕しましたが、パリまで観戦に行っている方もいらっしゃるかと思います。今回は、私たちが海外旅行に行った際、あるいは外国人が日本に来た際に災害に遭ったらどうなるか、考えてみたいと思います。
楽しい海外旅行、皆さん念入りな準備をされると思いますが、もしその海外旅行中に災害にあったらどうなるでしょう?パリオリンピックが開かれているフランスは比較的災害が少ないと言われていますが、近年のヨーロッパでは、異常な高温で死者が大勢出たり、大規模な山火事が発生しています(※1)。世界中で異常気象が続いている現在、絶対安全と言えるところはないと思われますので、予め渡航先の情報を入手しておきましょう。例えば、国連とEuropean Commissionが共同で公開している
Global Disaster Alert and Coordination System(GDACS)では、世界の災害情報をリアルタイムで表示しており、渡航先の災害リスクを確認するのに役立ちます。また、各国の在外日本大使館や領事館のウェブサイトでは、その国特有の災害情報や緊急連絡先が掲載されていますので、参考になさってください。
一方、日本でもインバウンドが急増しています(※2)が、これら外国人が日本で大きな災害に遭遇したらどのようなことが起きるでしょう。特に外国人は、災害時に発表される情報(フロー情報)だけでなく、小さいころから災害大国で育ってきた日本人なら身につけている、災害そのものに対する知識や避難訓練などの経験(ストック情報)がなければ、適切な避難行動が取れないと言われています(※3)。近年の訪日外国人や在留外国人の国籍を見てみると(※4、※5)、上位10か国に韓国や香港、フィリピン、シンガポール、ベトナム、オーストラリアなど、大きな地震の記録がほとんどない国が挙がります。これらの国から来た外国人の中には、地震の揺れを経験したことがない人もいるでしょう。いざ日本で大きな地震に遭遇したら、パニックになってしまうかもしれません。また、日本のように台風や洪水が多いアジア諸国から来ている外国人でも、災害時に発信される難しい言葉を理解するのは難しく、逃げ遅れにつながるかもしれません。