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防災における『嘘のない準備』とは

 4月1日、エイプリルフールは「嘘」を楽しむ日として広く知られていますが、この日を防災の観点から考えると、非常に重要な意味を持ちます。災害時における最も大切な要素の一つは、「嘘のない」情報です。実際、災害時には誤った情報やフェイクニュースが流れることが多く、それが命を守るための行動を遅らせたり、混乱を引き起こす原因となることがあります。

 災害時には、緊急速報や避難指示などが迅速に発信されますが、それらの情報が正確であるかどうかを常に確認し、冷静に対応することが求められます。SNSやインターネットを通じて拡散される情報の中には、不確かなものや誤解を招くものも多くあります。特に災害時には、こうした「嘘」の情報に惑わされることなく、信頼できる公式情報を基に行動することが非常に重要です。

 また、2022年9月の台風15号では、静岡県の浸水被害に関する偽のドローン画像がSNSで拡散され、誤解を招く事態となりました。このような虚偽の情報は、災害時の判断を誤らせる要因となるため、正確な情報を見極める力が求められます。

 さらに、2024年1月1日に発生した能登半島地震では、SNSを通じて被害状況や救助要請が発信される一方、真偽不明の情報や誤情報の拡散も相次ぎました。特にX(旧Twitter)では、被災者を装った投稿や、収益目的のデマが広がり、正確な情報の見極めが課題となりました。さらに、SNSの仕様変更により自治体や支援団体の情報発信が制限される事態も発生しました。一方で、市民が自治体へ直接情報提供できるツールも活用されており、正確な情報を共有する手段の確立が求められています。(※1)
  このように、災害時には誤った情報が流れることで不必要な不安を招いたり、誤った判断を促す結果となります。災害時に最も必要なのは「嘘のない」情報の収集と、それを基にした冷静で適切な行動であることを常に意識しなければなりません。正確な情報を基に行動することで、無駄な混乱を避け、適切な判断を下すことができるからです。
  災害時に自分や家族を守るためには、まず自分自身が冷静に行動できるように日頃から準備をしておくことが重要です。備蓄品の確認や避難経路の確認を定期的に行い、災害時に備えて家族と共にどこに避難するか、どういった行動をとるべきかを話し合っておくことが求められます。
  また、災害時には情報収集のスキルも重要です。誤った情報に惑わされないために、SNSだけでなく、ラジオやテレビ、政府からの公式発表を確認することが欠かせません。

 しかし、最も重要なのは、自分自身の準備ができていなければ周りの支援をする余裕もないという点です。まず自分と家族の命を守るために「嘘のない」準備をし、その後、必要に応じて地域の人々と協力し支援を行うという姿勢が大切です。
  災害に備えるためには、「嘘のない」準備が必要です。特に、備蓄品の消費期限の確認や、避難経路、避難所の確認などを確実に行い、「もしも」の状況に備えておくことが求められます。また災害時には、冷静に判断し行動するための心構えが大切です。災害時に流れる情報を見極め、正確な情報を基に行動することで、無駄な混乱を避け、適切な判断を下せるようになります。
  本日4月1日。私たち一人ひとりが、災害時に正確な情報を見極め、冷静に対応するために何ができるかを改めて考えるきっかけにしたいものです。

※1

・NHK災害列島 命を守る情報サイト
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/basic-knowledge/basic-knowledge_20240617_1.html
・内閣府 防災情報のページ  https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/r05/109/news_03.html
・総務省 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/html/nd122c00.html