お知らせ

旅行先で災害にあった時の備えについて

5月16日は「旅の日」です。
 江戸時代の俳人・松尾芭蕉が『奥の細道』の旅に出た日とされ、「旅に親しむ日」として知られています。ゴールデンウィークを迎え、旅行や帰省、レジャーなど、普段とは違う場所で過ごす予定の方も多いのではないでしょうか。家族や友人と楽しい時間を過ごす機会が増えるこの時期ですが、災害は場所やタイミングを選ばず発生します。

 もし旅先や外出先で地震や風水害などが起きた場合、私たちは慣れない環境の中で行動することになります。普段生活している地域であれば、近くの避難場所や地形の特徴、危険な場所などをある程度把握しているものですが、旅行先や帰省先ではそうした情報を十分に知らないまま過ごしていることも少なくありません。普段生活している地域であれば、避難所の場所や安全な避難経路などをある程度イメージすることができます。しかし、慣れない土地では、どこに避難すればよいのか分からず、判断に迷ってしまうこともあるでしょう。

 また、地域によって想定される災害の種類やリスクも異なります。例えば、沿岸部では津波への備えが重要になりますし、山間部では大雨による土砂災害が発生する可能性があります。普段とは異なる環境にいる場合、その土地特有の災害リスクを十分に理解していないまま行動してしまうことも考えられます。さらに、観光地や交通機関、イベント会場などでは、多くの人が集まっています。万が一災害が発生した場合、人の移動が集中し、混乱が生じる可能性もあります。そのような状況の中で、家族や同行者と離れてしまうことも十分に考えられます。加えて、停電や通信障害、充電不足によってスマートフォンが使えなくなれば、地図の確認や家族との連絡も難しくなるおそれがあります。

こうした状況に備えるためには、外出先であっても、いくつかの点を意識しておくことが大切です。例えば、宿泊先に到着した際には近くの避難場所を確認しておくこと、スマートフォンで地域のハザードマップを確認できるようにしておくこと、万が一はぐれてしまった場合に備えて家族や同行者と連絡方法や集合場所を決めておくことなどが挙げられます。こうした小さな確認や準備が、いざというときの行動の判断を助けることにつながります。

「旅の日」をきっかけに、楽しみだけでなく、"もしもの備え"にも少し目を向けてみてはいかがでしょうか。安全で楽しい時間を過ごすためにも、こうした視点から一度備えを考えてみることが大切です。